2012/07/12

海獣ツアー2012年夏・ラッコ編

衝動的に、モントレーに行ってきてしまった。
いや、衝動的にというのはおかしいかな。

週末にどこかに遊びに行こうよという話はしていたものの、金曜日の夜から土曜日の早朝までJが呼び出し待機になることがわかっていたので、土曜の朝早く出発して行ける距離以内で…という計画であった。

最初は。

それが、木曜日になってJが「金曜の夜に出発できる」といってきた。
同僚の一人と呼び出し待機の順番を交換したのだそう。

そうなると…最初の計画よりももう少し遠いところまで行ける。


…では、我が家から片道580kmのモントレーに決定!(^O^)
ギリギリだったけれどなんとか宿も取れた。




では、いざ出発~♪





家を出たのは金曜の夜、9時を少し過ぎた頃。
走りっぱなしでも、モントレーまでは6時間はかかる。
運転してくれるJに無理はさせたくないので、途中どこかで車内仮眠を取ることになるだろう。

渋滞もなく、スイスイと車は走る。
予定通り、家から半分ちょっと来たあたりのレストエリアに車を停め、軽く眠ることにした。
(バックシートを倒すと2人が余裕で寝られるSUVを買ったのはこれが理由なわけだし)



そろそろ朝日が昇るころに目覚め、またモントレーを目指す。
ここからならあと2時間もしないくらいかな…






そして…



着いたー! ヽ(*´∀`)ノ




それにしてもモントレーの7月は想像以上に寒い。

地元の人達はタンクトップ+短パンでジョギングしてたりするのだが、私たちは長袖でないと鼻水ダラダラになってしまいそう…
海風は冷たいし、なんといってもここはもう温暖な南カリフォルニアではないのだから。

この辺りに遊びに来たい一番の理由は、野生の海獣を見ることである。
とくに、オレンジカウンティでは見かけない、野生のラッコ。
そう、モントレーにはラッコを見に来たといっても過言ではない。(笑)

いつも2~3頭のラッコがプカプカ浮かんでいる桟橋の辺りには、今回は1頭もいなかった。

ので、モントレーの街より10kmほど南にある、Point Lobos State Reserveという場所へ移動。


ここはカリフォルニア州が管理する自然保護区である。
車で保護区内入る場合には10ドルを払う。

ここは…とにかく美しい。

自然のままのゴツゴツの岩に打ちつける波。
アザラシたちがリラックスしきった顔で平らな岩の上で昼寝をし、少し離れた岩の島からはアシカたちの鳴き声がひっきりなしに聞こえてくるし、大きなカッショクペリカンは見事なV字編隊を組み、頭上を駆け抜けるように飛んでいく。




ラッコはいないかな~…とキョロキョロしていると…

見つけたー!





モントレー周辺で野生のラッコの姿を見かけるのは決して珍しいわけではない。
ジャイアントケルプと呼ばれる大きな海藻が漂う海を眺めていれば、ラッコの数頭くらい容易に見つけることができるだろう。
けれど、その表情がわかるくらいの近距離で観察できる機会はあまりない。
なので、こういった遭遇はホントに嬉しい。(^o^)

(これは別の場所だけど、ラッコの餌を横取りしようと、カモメがストーカー状態に…↓)


ちょうど潮が満ちてきているときで、波は荒い。
呑気にプカプカ…というよりも、荒波の上でのワイルドなお食事タイムといったところか。


子供の頃に本で読んだ。

ラッコはお腹の上に石を置き、その石に貝などの固い餌を打ち付けて中身を食べます…と。

こういう光景に遭遇すると、すっかり大人になった今でもなんだか嬉しくなる。
ああ、ホントにホントだ~!
お腹の上に石を置いてるよ~…と。(^o^)



石に貝などを叩きつけるときは、周囲にガンガン響くくらいのものすごい音。(笑)
しかも、こうして頭をのけぞらせたほうが力が入るのか、見ているこっちまで気合いが入る。

ちなみにラッコというのはお気に入りの石を持っており、餌を捕るために水に潜る際には、なんとこの石を重しに使うというから驚きである。


それにしてもやっぱりスゴいなぁ…
最初にこんな風に食事をしだしたラッコ君は。
それを見た他のラッコたちが真似をしたのだろうか?
うーん、考えれば考えるほど不思議…

食事の合間にこんな風に頭をポリポリ掻いたりもして…(笑)


潮はどんどん満ちてくる。

激しい波に押され、ラッコ君の体はくるりと方向を変えた。


ま、いまさらちょっとやそっと激しい波くらいには動じないよね。(笑)

だってラッコの母さんは海に浮かんだまま赤ちゃんを生むし、親子はそのまま陸には滅多に上がらぬまま、赤ちゃんはすくすく大きくなるんだもの。
そんな海育ちのラッコにとって、波は一生の友達…なのだ。


どんぶらこっこ、どんぶらこ…

ラッコ君は波に揺られて沖のほうに流れていってしまった。
お気に入りとなっている石も、お腹の上で彼と一緒にどんぶらこ。

こんな近距離でステキなお食事風景を見せてもらえたなんて、それだけでも、6時間以上も車を走らせてモントレーにまでやってきた甲斐があるというものである。^^







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7 コメント:

ちよみん さんのコメント...

らっこさんたち可愛い!!
石で叩く時けっこう大きな音を立ててるんですね~
それにお気に入りの石があるなんて初耳でした!!
波にゆられて気持ち良さそう(*^o^*)

やっぱり寒いところにらっこさんたちっているんですね
風邪など引かれませんように(^-^)/

mari_ca さんのコメント...

★ちよみんさん:
石に餌を叩きつけるときは想像以上の音が響くのです。(笑)
ラッコに気づいてないと、カンカンカンカンという大きな音に、いったい何だ何だ?と思うくらい。(^_^;)
お気に入りの石があるというのもオカシイですよね~。
どうやって決めるんだろ?
実際にいくつか使ってみて、ヨシ、オイラの石はコレ!って決めるんだろうか??(笑)

まーちもーち さんのコメント...

ラッコかわいいー。
野生のラッコなんて見たことないけど
水族館では飽きずにずーっと見ていられる
ラッコちゃん!!

モモンガのすももちゃん&こももちゃんも
かわいいですねー。
基本ケージなんですよね?
部屋の中を飛んだりするんですかね?

ねこぢい さんのコメント...

ラッコかわいい。
水族館に行っても、ラッコの前では時間をかけてしまいます♪

mari_caさんの素敵なネイチャー画像の後に何なのですが・・・
広島には「貝がらブラッコ」っていうテレビ局の天気予報で流れるラッコのキャラクターのアニメがありまして・・
意外とかわいいですよ(笑)
興味があったらググってみてください。

T. Fukui さんのコメント...

野生のラッコかぁ~。日本ではもう見られないみたいですね。
そういえばここケニアの海にはイルカを除くと海獣は全然居ませんね。
寒い海のほうが食料は断然豊富ですからね。

mari_ca さんのコメント...

★T. Fukui さん:
このあたりのラッコも一時は絶滅寸前だったそうです。
保護されだしてからかなり頭数が回復してはいるようですが。

ケニアの海にはイルカ以外の海獣がいない...とは意外な感じもしますが、なるほど、寒い海のほうが食料が豊富、納得です。

mari_ca さんのコメント...

★まーちもーちさん:
私もこのあたりに来るまで、野生のラッコなんて見たことありませんでした...
というか、そんなものが野生にいるの?って思ってたかも...(笑)
ももズはケージ住まいです。
人馴れしてくると部屋の中で遊ばせたりすることもできるらしいけど、まだもう少し時間がかかりそう... ^^

★ねこぢいさん:
貝がらブラッコ...画像検索してしまいました。(笑)
ブラッコのブラはブラジャーのブラだったのか!
その部分だけでも衝撃だった...(爆)
いや~、いろんな意味で日本っぽいキャラクターです。(^O^)